クレジットカードの利用は社会的信用がかかっています。つまり、延滞してしまうと、悪質な場合はブラックリストに掲載されてしまい、自分が損をすることになるのです。
よって、締め日と支払日の情報を知ることは非常に大切だと考えられます。今回は、クレジットカード会社別の、支払日と締め日の情報を知って、支払い遅延対処法を考えていきましょう。
クレジットカードは締め日と支払日を知ることが絶対に必要です。不用意に延滞してしまうと、大変なことになります。
社会的信用が台無しになってしまうので、しっかりと知っておきましょう。
まず、支払い遅延を起こすとどうなるか
最初に考えるべきことは、支払い遅延を起こしたらどうなってしまうかということです。支払い遅延は絶対に避けなければなりません。
しかし、日常生活において、ついつい多忙で支払いを忘れてしまうことってあると思います。基本的には、支払いが最優先です。
場合によっては、生活費のうちでもっとも大切なものかもしれません。
なぜなら、クレジットカードの支払いを怠ると、未来に関わるからです。自分の将来がかかっているので、誰しも支払いに対して本気にならざるを得ません。
支払いを遅延すると、ブラックリストに入ってしまいます。
そうなると、何が不便になるのでしょうか。支払い遅延を起こしてしまってブラックリスト入りすると、今度は次回からクレジットカードがすべて使えなくなります。
次のカードを契約することができなくなるばかりか、今のクレジットカードも全部取引停止になってしまい、返却を求められることがあります。
これはほぼ確実に決まっていることで、すべての分割払いが停止になってしまいます。
分割払いが停止することの大きなデメリット
するとどうなるでしょうか。たとえば、自宅の電子レンジと炊飯器と冷蔵庫と洗濯機が一気に壊れたとします。同時に買い揃えるものなので、同時期に壊れることもままあるのです。
数十万円のお金を工面することができず、ローンを組んで分割にて買いたいと思うのではないでしょうか。しかし、そこで分割を使うことはできません。
ブラックリストに入ってしまっているので、もうこれ以上の分割を組めなくなっているのです。
また、下手したら今組んでいる分割払いもすべて一括で返してほしいといわれてしまうこともありえます。よって、延滞は絶対にしないほうがいいでしょう。
分割が組めなくても一括払いがあるから、と思っているのであれば、仮にスマホを新しくしたいと思ったとして、15万円もする新型iPhoneをいきなり買えますか?
それがすべてできるのであれば話は別ですが、分割を払わないとすべて一括になるのです。
家のローンも組めませんし、車も買えません。かなり人生計画に大きな支障をきたすことになってしまいますので、注意しなければならないのです。
いつブラックリストになるの?
それでは、クレジットカードの延滞を続けると、どのタイミングでブラックリストになってしまうのでしょうか。
実は、長い人生一度や二度ぐらいは延滞してしまうこともあります。よって、1度や2度の延滞であれば、それほど気にする必要はありません。
正確には3ヶ月目、すなわち61日以上、延滞が経過してしまうと、ブラックリストに掲載されてしまうのです。
61日以上、3ヶ月目、ということを覚えておいてください。それ以上超えると、ブラックリスト入りとなってしまいます。
すると上記でみたようなさまざまな不都合が起きますので、注意しなければなりません。
ブラックリストは永遠ではない
しかし、万が一、どうしても支払えないということもあると思います。
そんなときは、ブラックリスト入りしてしまいますが、5年から10年、平均して7年耐えていれば、ブラックリストは解除されます。
つまり、時間の経過とともにブラックリストが消えてくれるのです。
しかし7年というのは長い時間です。それだけの間、現金主義で生活し、自分自身の金銭感覚を直さなければならないのです。
よって、年月はかかりますがブラックリストが消えるまで、待つ必要があります。
その間はひたすら何もかも一括払いで、現金にて対応しなければならないので、クレジットカードを切ることはできなくなっています。
新規のクレジットカードを作ることもできませんし、今持っているクレジットカードも無効になって、すべて使えなくなってしまいます。
クレジットカード会社別の、支払日と締め日の一覧
では、クレジットカード会社別の、支払日と締め日の一覧をみていきましょう。
10日締め、15日締め、会社によってさまざまです。発行元の会社ごとに、支払日と締め日は異なりますので注意が必要です。
給与支払日は25日が多いと思いますが、ご自身の給料日の直後に支払日があるクレジットカード会社を選べば確実ではないでしょうか。
では、みていきましょう。
JCB | 15日締め10日払い |
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三井住友カード | 15日締め10日払いもしくは末締め26日払い |
アメックス | カードごとにことなる |
ダイナース | 20日締め10日払い |
UCカード | 10日締め5日払い |
セゾン | 末締め 翌々4日払い |
MUFGカード | 15日締め10日払い |
DCカード | 15日締め10日払い |
ニコスカード | 5日締め27日払い |
楽天カード | 末締め27日払い |
セディナカード | 末締め27日払い |
OMCカード | 末締め27日払い |
イオンカード | 10日締め2日払い |
ジャックスカード | 末締め27日払い |
エポスカード | 4日締め4日払い、もしくは27日締め27日払い |
UCSカード | 15日締め10日払い |
オリコカード | 末締め27日払い |
ライフカード | 5日締め27日払い |
ポケットカード | 1日締め1日払い |
JALカード | カードによって異なる |
出光カード | 末締め翌々月7日払い |
これが一般的なクレジットカードの支払日と締め日です。
クレジットカードの支払い遅延対処法
ではクレジットカードで支払い遅延対処法はどうしたら良いのでしょうか。支払い遅延を起こさない方法を考えていきましょう。
まず、クレジットカードを選ぶ際、給料日や売上の入金日の直後に、引き落とし日や支払日を設定することは非常に大切なことです。
アメックスなどでは支払日が選べますので、25日が給料日なのでしたら26日や27日に支払日を設定するなど、工夫ができます。
たいていの場合、企業づとめなのでしたら、10日もしくは25日に、給与の支払いがあることだろうと思います。その直後に支払いを設定するのが良いのではないでしょうか。
なにより大切なことは、今回みたとおり、支払い遅延を起こさないことです。
大きなトラブルになってしまいますので、最大限の配慮を行って、もっとも優先的にクレジットカードの支払いをするようにしましょう。
それでも、クレジットカードの支払いに遅れそうなら
どれだけ努力をしても、お金がないときはあります。緊急の出費が続いてしまったとき、そして必要以上の買い物をしてしまい、支払能力を超えてお金を使ってしまったときなど。
いろいろなことがありますので、常に限界を超えないよう使いすぎには注意しなければなりません。しかし、それでも支出が収入を超えてしまうこともあるのではないでしょうか。
基本的には、ブラックリストにならないようお金をかきあつめるのが良いのですが、それを続けていても、自分で借りて、また返して、そして借りて、というのは自転車操業になるものです。
そんなときは、ただちにクレジットカード会社に連絡してください。
連絡先がわからなければ、クレジットカードの裏面に、カード会社の連絡先が書いてありますので、そちらに連絡しましょう。
クレジットカードの支払日に遅れそうなことを伝えて、できれば誠実に自分のお金が間に合わないことも伝えると良いのです。
なぜお金が間に合わないのか、その理由によって支払いが免除されることはありませんが、それでもクレジットカード会社も何も連絡せずに突然、支払いが遅れてしまうよりも、ちゃんと連絡するほうがよほど誠実です。
クレジットカード会社の対応ですが、自分から連絡すればそれほど怒られたりはしません。延滞を起こす人は大勢いるので、対応は極めて事務的なものです。
しかし、怒られるかもしれないと思って、連絡しないのは最悪です。どのみち、未払いを続けているといつかはクレジットカード会社と連絡を取らなければなりません。
そうして、延滞に延滞を重ねてからのほうが、連絡したときの対応はシビアになってしまいます。
最初のうちはまだ支払う意志を見せるのであれば優しいことが多いので、安心して連絡してください。未払いな上に、連絡も取れないというのが一番良くありません。
まずはちゃんとクレジットカード会社に連絡して、事情があって期日までに払えないことを伝えましょう。
どうしても支払えないときは、債務整理も
借りて返すを繰り返していると、どうしても自転車操業になってしまっていつか破綻します。
クレジットカードでそれ以上借りられなくなったり、キャッシングが止められてしまったり、純粋に支払能力の限界を超えてしまったりなどです。
そんなとき、どうしても支払えない場合は、支払えない状況を放置していてはいけません。最終的には、債務整理などの形になってしまうと思います。しかし、過剰に怖がる必要はないのです。
法律相談にいってみましょう。地域の法テラスであれば無料で相談を受け付けてくれます。
法テラスはあなたの年収によって報酬が変わりますので、生活に厳しいレベルの収入であれば、無料で使えることもとても多くなっています。債務整理をして、やり直すことができます。
前述のように、しばらくは現金で生活しなければなりませんが、その間に金銭感覚をきっちりと直して、自分が支払える範囲内でのみ、買い物ができるように習慣をなおしましょう。
すると数年のうち、クレジットカードもカードローンも使えない生活を送っているうちに、次第に金銭感覚が整うようになってくるので、またそれから何年も経過してから、次のクレジットカードを使うと良いでしょう。
ただし、たとえば楽天カードで延滞を起こしてブラックリストになった場合、ブラックリストが解けて喪明けとなっても、次にまた楽天カードを作ることはできません。
一度延滞を起こして強制解約になってしまったクレジットカード会社で、ふたたびクレジットカードを作ることはできなくなっています。
それはブラックリストとは別に、そのクレジットカード会社内に独自の顧客名簿があり、それによって一度延滞した顧客は、その会社では二度と借り入れることができません。
しかし、実は例外があります。
それがアメックスカードで、アメックスは一度ブラックリストになって延滞してしまっても、ふたたびブラックリストが解けて、また年収が高くなっていれば、一度アメックスで事故を起こしたとしても、またふたたびアメックスを持つことができます。
もちろん審査がありますので、かならず審査に受かるとは限らないのですが、それでもチャンスがあるのは事実です。
アメックスなら一度事故を起こした人も、またクレジットカードを作ることができる可能性があります。
クレジットカードのブラックリストはシェアされている
クレジットカードの支払遅延を起こしてしまったとしても、一社だけなら大丈夫だと思っていないでしょうか。
実は、そんなことはなく、クレジットカードのA社で支払い遅延を起こすと、B社、C社のクレジットカードも一気に止まってしまいます。
そして、それだけではなく、続いてのD社のクレジットカードも申込みができなくなりますし、カードローンのE社も受け付けてくれなくなるのです。
業者が違うのに、クレジットカード会社が別なのに、なぜこのようなことが起こるのでしょうか。
それは、クレジットカードやカードローンの情報が、信用情報データーベースに一元管理されているからです。
過去におけるすべての分割払いの情報が、CICといったカード情報の会社にまとめられています。
そしてそのCICやJBA、JICCといった信用情報機関が、すべてつながっており、ブラックリストに入った顧客を一元管理しているため、どこでクレジットカードの延滞を起こしても、他の業者において利用が停止になってしまうのです。
シェアされているので、一社だけだから、というのは通用しなくなります。非常に怖い仕組みでもあるので、注意が必要なのです。
信用情報のことをクレヒスと呼ぶ
この信用情報のことを、クレジットカードヒストリーと呼びます。通称クレヒスです。クレヒスはあらゆることに使われますので、社会的信用の正体となります。
クレジットカードやカードローン、そして夜中のテレビショッピング、携帯の分割払い、そして家のローンにいたるまで、組んだローンをきちんと返済すれば、良好なクレヒスがどんどんたまっていきます。
しかし、反対に一度でも金融事故、すなわち返済に失敗すれば、延滞したことが記録に残ってしまうのです。
延滞の記録は、2回でしっかりとブラックに記録されてしまいますので、注意してください。
一度の延滞をなかったものにする方法
2度の延滞ならまだセーフです。しかし、クレヒスを開示してみると、まだその記録が残っている場合があります。そんなときはどうすれば良いのでしょうか。
クレヒスに延滞の記録が残ってしまった場合は、たとえば警戒心の強いクレジットカード会社などの場合、審査でこの人は危ないと判断して、発行してもらえないケースがあります。
しかし、そんなときは、ブラックリスト直前の延滞情報が掲載されているので、それを最新のきちんと払った履歴で上書きしていきます。
具体的には、延滞したからといってクレジットカードを使わないのではなく、最新の利用歴をつくるのです。
2年間、最新の利用歴を作ります。そうすることによって、履歴が新しくなるため、過去の延滞歴が押し出されてクレヒスがキレイになるのです。
利用歴は2年が記録されているので、クレジットカードの新規決済データが2年間あれば、過去の履歴はなくなるというわけです。
このようにして一度の延滞を過去のものにして、なかったことにすることができるので、覚えておいてください。
今回は支払日と締め日についてみてきました。リストで一覧を載せたのでぜひ参考にしてください。スケジュールを立てて、しっかりと支払い遅延対処法を取りましょう。
何よりもクレジットカードの支払いを優先してください。将来の社会的信用に関わりますので、カードの支払いが最優先です。
安易な延滞をしてしまうと大変なことになります。よって、気をつけましょう。支払日と締め日をよくチェックして、支払日が給料日の直後であるクレジットカードを選んでください。